2010年05月31日

危機管理



  先日、「広報・かいなん6月号」(市報)が自治会を通じて配布されました。

  それと同時に「海南市、地震・津波ハザードマップ」(保存版)が配られました。海南市

  の重点施策のひとつ「防災対策の推進」があります。随分と立派?なモノが出来上がった

  と思います。しかし、どれだけのお人が意識を持って見て考えてくださるだろう。  

  今夜は少し小難しいですが、防災意識の重要性という観点から話題にします。

    


  地震が同時発生した場合の被害想定は、最悪の場合死者1万9000人にものぼる恐れが

  あります。このうち津波による死者は約8000人と予測されています。(地震による直

  接の死者は1万1000人と予測)これは防災意識の違いや、水門などの止水装置が作動

  するかどうかによって被害状況が大きく変わってきますが、市民の津波に対する避難意識

  が高ければ、死者数は半数以下になる可能性もあると言われています。ですから、私たち

  が防災意識をもち、東南海・南海地震についての正しい知識を得る機会をふやしていかな

  くてはなりません。

  東南海・南海地震が今世紀前半に発生するといわれて、実際どれくらいの皆さんが認識し

  ているのでしょうか。そして備えているのでしょうか。東南海・南海地震の怖いところは

  地震の揺れだけでなく、大きな津波が発生するということです。海南市において、高いと

  ころでは5メートルを超えると想定されており、一番早いところでは30分以内に津波の

  第一波がくるといわれています。東南海・南海地震と思われる長い時間の揺れがきたら、

  すぐに逃げなければいけないことになります。

  しかし、一体どこに逃げればいいのでしょうか。また、災害弱者といわれる小さいお子さ

  んやお年寄り身体の不自由な人は一体どうやって逃げればいいのでしょうか。和歌山、海

  南市に近い阪神・淡路大震災では100人に13人の人しか消防からの救助ができず、大

  方は隣近所の方々に救助されました。こうしたことから地域での共助は重要なことがわか

  ります。一人ひとりの認識と地域の助け合いで、避難をいち早く済ますことができれば被

  害は間違いなく小さくなります。そのためには、日頃から避難所や避難経路を確認してお

  く必要があります。そして、自分の周りの災害弱者と呼ばれる人達とどうやって避難する

  か、地域で話し合っておけば、いざ、と言う時すばやく避難することができるでしょう。

  日頃から地域で避難や避難経路の確認をし、いざ、と言う時のことを話し合って地域の防

  災意識を高めていくことが被害の軽減につながるのではないでしょうか。個人が「危機管
  
  理」という意識を持たなくてはいけない時代だと思います。

  日頃のつまらない事に啀み合いなどを持っては居られませんよ。

[ 榊原のりあき ホームページ ]
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/
  


Posted by サンマルクン at 18:43Comments(0)