2010年05月11日

甘い香り



  午後、所用で下津町へ出かけた。

  ミカン畑の側を車の窓を開けて走ると、ことしも可憐な白い花がぽつぽつと

  咲き始めて、甘い香りが鼻をくすぐる。道行く人も香りを楽しんでいるようだ。

     


  「蔵出ししもつみかん」で有名な海南市下津町では、同じ和歌山県内の田辺市に

  比べて約1週間遅れの開花だが、例年並みの開花時期と聞いた。ミカンの花は5

  枚。1週間ほどで花びらが落ちて、その後小さな果実が顔を出して、夏までぐん

  ぐんと大きくなっていく。

    

  ミカンの花をながめていると口に出てくるのは・・・・・そうです!

   「みかんの花咲く丘」

     みかんの花が 咲いている  思い出の道 丘の道
  
     はるかに見える 青い海   お船がとおく かすんでる


     黒い煙を はきながら    お船はどこへ 行くのでしょう
  
     波に揺られて 島のかげ   汽笛がぼうと 鳴りました


     何時か来た丘 母さんと   いしょにながめた あの島よ
  
     今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる

  この歌の作詞者である加藤省吾は自伝の冒頭で「わたしが「みかんの花咲く丘」

  を作ったのは昭和21年8月24日の12時半から13時くらいの間であった」

  と書いている。わずか30分間で書き上げたというのであるが、得てしてそうい

  うものなのかも知れませんね。多くの大ヒット曲がそうであったようにこの歌も

  きわどい偶然によって生み出されたのかもね・・・・

[ 榊原のりあき ホームページ ]
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Posted by サンマルクン at 20:45Comments(0)