2008年07月18日

葉陰の中に・・・

    今日、所用への道すがら、ふとっ足元を見るとミンミンゼミの亡骸が落ちていた。

    

    ミンミン鳴くからミンミンゼミと言うらしく、全くもって判りやすい名前ですね。

    小学生の頃です。夏休みの宿題に「夏の友」と言うのがあったが、遊びたい一心で

    4~5日で仕上げてしまい虫かごを手に蝉取りに精を出したものだ。


    「生まれ変わるのに7年もかかり夏しか生きられないんやから殺生したらアカン」

 
    私の祖母、およね婆さんなのか、誰に教わったかは忘れましたが、そんな言葉が記

    憶にある。確かにひと夏どころか生まれても一週間ほどしか生きられないと聞いた

    ことがある。何のために生まれて来るのだろうと思う。

    ですから、そんなセミのあっけなく空しい生き様を哀れんで「殺生したらアカン」

    と命の大切さを教えてくれる言葉だったのかも知れませんね。


    このミンミンゼミは、日本に生息する代表的なセミのひとつで、黒い体色に青緑色

    の斑紋が特徴。翅は透明。ミ~ン、ミンミン・・・と大きな声で鳴き、ほとんどの

    場合1回鳴き終わると数秒後に飛び立ち、他の木に移る(鳴き移り)らしく、何と

    も先を急ぐのである。 卵の期間は長く孵化まで300日ほど掛かるらしい。
 

    こちらの地域は、二日前に「梅雨明け」となって、これからが夏本番というのに、

    手のひらに乗るこのセミは卵から300日も掛けて生まれて来たのに・・・・・・

    今はこの姿に・・・夏の演出家としては無くてはならない「ミンミンゼミ」・・・



    思わず、葉陰の中に忍ばせた・・・・




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Posted by サンマルクン at 21:50Comments(0)