2010年10月28日

焼き鳥

 以前の仕事仲間で1年に2度~3度「食事会」をすることにしている。 別にぼやいてばかりでは

 ありませんが「ボヤキ会」と名付けている。その会のお誘いと段取りのメールが届き、今回は「焼

 き鳥」に決まりそうだ。

   

 そうそう焼き鳥と言えば、今日10月の28日は『鶏の日』です。鶏はキジ科の鳥で、中国原産で

 すが、四系統あった野鶏の内、赤色野鶏が現代の鶏の祖先といわれています。家禽として改良が重

 ねられ、種として確立したのは4000年ほど前とも言われます。その後世界に広がり、日本にも

 縄文時代頃に渡来していたようです。ただ、日本では聖武天皇以来、公的には菜食主義であったた

 め、鶏はあくまで大半が愛玩用・目覚まし時計代わりに飼われていました。「にわとり」という日

 本語も「庭で飼っている鳥」という意味でしょうね。

 江戸時代までは鶏肉に関しては常食の習慣はなく、牛肉などと同様、滋養強壮薬(今風にいえば健

 康食品)的な扱いであったようですが、明治時代になると牛鍋の流行などと同時に鶏鍋も生まれ、

 博多で中国系の人達により鶏肉や鶏ガラでダシを取る水炊きが生まれるとそれが全国に普及して、

 各地の産物を入れた「鍋物」が発達することになります。

 現在日本では、採卵用には白色レグホン、ロードアイランドレッド 、横斑プリマスロック、など

 が飼われており、そのほか卵をあまり産まないことから逆に希少価値で高値を呼んでいる烏骨鶏も

 最近人気です。食肉用にはいわゆるブロイラーといって40~60日程度ゲージ飼いした鶏が多か

 ったのですが、「ブロイラーはまずい」という意識が消費者の間に広がったため、放し飼いにした

 り、あるいは運動タイムを設けたりして、飼育期間も70日程度まで伸ばした鶏が増えてきたよう

 です。ブロイラーとしては、白色プリマスロック♀×白色コーニッシュ♂の掛け合せのものが多かっ

 たのですが、放し飼いなどを取り入れたものでは、いわゆる、地鶏の系統のものが多くなっていま

 す。 純血の地鶏は天然記念物になっているものが多いので、食肉用として並んでいるのはだいた

 い地鶏と通常の食肉種を掛け合わせたものが多いようです。(純血地鶏の血統を50%以上持って

 いれば「地鶏」として販売できる)この手の「食用地鶏」として、比内地鶏・薩摩地鶏・名古屋コ

 ーチンは三大種とされますが、このうち比内地鶏と薩摩地鶏は比内鶏・薩摩鶏にロードアイランド

 レッドあるいはプリマスロックを掛け合わせて作られています。名古屋コーチンの場合は明治の始

 めに名古屋地方の地鶏と中国原産のバフコーチンを掛け合わせて作られた。

 「かしわ」というのは元々この名古屋コーチンの羽の色が紅葉した柏の葉に似ているとして、名古

 屋コーチンの代名詞であったのが、一般の鶏の意味にまでひろがってしまったようですな。。。。

 と、まぁ~長々と薀蓄をご披露しましたが、特段このようなことを話題を五月蝿く言っても面白く

 もないですが、ひとつ、ふたつ覚えておくと「へぇ~・・・そうなんだぁ~」なんて、その場が盛

 り上がるかも知れませんよ。

 今回、私は別な話で盛り上げるつもりですが・・・・


[ 榊原のりあき ホームページ ]
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/

  


Posted by サンマルクン at 21:51Comments(0)