2012年05月03日

憲法記念日

昭和22年(11947)5月3日、日本国憲法が発布されました。それを記念して昭和

23年7月の「国民の祝日に関する法律」で、この日が祝日と定められました。その

後60年余にわたってこの憲法は全く改正を加えられることなく継続し、天皇象徴制

・三権分立・民主主義・人権尊重・平和主義などをうたっています。





憲法に関してよく議論されるのが第九条の問題です。
 
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
      国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
      国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
    (2) 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを
      保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


これを作った時には国連の平和維持機能への期待が高く、軍隊を自国で持つ必要は

ないという考え方があった訳ですが、その期待は朝鮮戦争でもろくも崩れてしまいま

す。結果、当時の日本の法律に優先するGHQ指令で警察予備隊が創設され、それ

は保安隊→自衛隊と発展してきました。現在では自衛隊は実戦経験こそないものの

軍備的には世界でも強力な軍隊であるとも言われています。

ここまで来たら憲法を改訂したほうがすっきりすると思うのですが・・・

アメリカの政府高官が昔言ったとか言わなかったという話で、日本政府と軍事問題を

話し合おうとすると二言目には「日本国憲法では」と言われて、うんざりする。しかしイ

ギリス政府と話し合おうとすると、あいつらは今度は「マグナカルタでは」と言いだしや

がる、と・・・

イギリスの憲法マグナカルタは1215年に定められたものでなんと800年近くは優に

たっていますが、イギリス人はこの「大憲章」を改訂しようとはせず解釈の変更で800

年間余やってきています。 日本人とイギリス人というのは性格的に似たところがある

のかも知れません。

なお、日本国憲法の前文にはこうもあります。
  
われらは平和を維持し専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去
   しようと務めてゐる国際社会において名誉ある地位を占めたいと思ふ。

この文章が日本が国連を通して軍事力を行使することを認めていると一般には言われ

ています。また第六十六条2項には内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなけれ

ばならない。という条項があります。文民でなければならないというのは、要するに現役

の軍人は大臣になれないという意味であり、ここにも暗に軍隊の存在を認める文章が紛

れ込んでいます。

今日は「憲法記念日」で祝日でしたが、国旗を掲揚するお家も少なくなりました。



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Posted by サンマルクン at 17:46Comments(0)