2010年01月06日

のりたま



  時には欲しくなるんです!のりたま

  ほんのりとした甘みのある玉子味の顆粒ときざみ海苔の味の組合せで、さば削節、抹茶、胡

  麻、青海苔、鶏肉、砂糖、塩、醤油、こしあん等が織り成すハーモニー・・・

  しかし、何故に こしあん?

    

  ふりかけ界の草分けでロングセラーといえば、丸美屋食品の「のりたま」でしょう。 私が

  11歳だった1960年(昭和35年)の発売。「のりたま」が登場した当時、日本の食卓は

  まだまだ貧しいもので、白飯に味噌汁、おかずが一品つけば、いい方という家庭も少なくな

  かったし、当然の如く我が家でも、ほねく(魚を骨ごとすり身にした天ぷら)一枚とか・・・

  そんななか、この「のりたま」が画期的で魅力的だったのは、名前の通り「のり」と「卵」

  を使ったことである。当時、のり、卵には、そんな高級品のイメージがあったのだ。開発秘

  話は、丸美屋食品の社長さんは「旅館の朝食のような贅沢なおいしさを家庭でも手軽に味わ

  えるような食品を開発しよう・・」そう思い立って作られたのが「のりたま」と聞いた。

  ところが、卵焼きのようなふっくら感を乾燥品に加工するのは難しく、試行錯誤を続けた結

  果、熱風による乾燥法を開発し、やわらかな乾燥卵が生産できるようになり、それをふりか

  けに使ったことでリッチな感じが出たとのことだ。

  我が家には、まだ到着?していなかったテレビが普及しはじめていた頃でしたが、テレビC

  Mで桂小金治の「面舵いっぱい、のりたまで3杯!」が懐かしい。でもそのCMよりも印象

  に残るのは、当時の人気アニメだった「エイトマン」のシールをおまけにしたことだ。14

  歳になっていた私は、エイトマンシールを手に入れるために「のりたま」をじゃんじゃんふ

  りかけたことを思い出す。「ふりかけ」というよりもてんこ盛りにかけて、それをはしでぐ

  ちゃぐちゃに混ぜる。見た目はよろしくないが、これがとっても美味かったのだ。でも、母

  親から叱られましたけどね。

  時には欲しくなっていただくが、当時と少し味が違うと感じるのは、時代の変化に応えて、

  減塩タイプになっているようだ。

  さて! のりたま は如何?

http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/  


Posted by サンマルクン at 19:16Comments(0)