2010年07月30日

クロシタアオイラガ

 世界中が注目したワールドカップで試合結果をことごとく的中させた占いタコ・パウル君が

 人気となったことがありました。そんなタコ君がいるかと思えば、フグと同じ猛毒を持ち、

 かまれると死に至ることもある「ヒョウモンダコ」が九州北部で相次いで見つかっている。.

 そんなことを「あれや、これや」と思って居る矢先「毒ケムシだ!」と重根島の教授からメ

 ールが届いた。

 概略的に言うと厄介者の「ケムシ」の 名前を教えろ!とのご指図・・・ 

 あいやっ!私よりも博学にも長けたお人なのに 「なんでっ?」 と思いつつも私も大好き

 な趣味人教授のことですからメールを興味深く読みました。

 それはこうだ・・・

 エイリアンからの贈り物のような可愛い惚けた?顔(何処が顔や!)のケムンパス(ケムシ)

 子供の頃柿の木に時々現れる毛虫で、通称****と呼んでいました。実は本名は知らないのです

 農薬が発達し絶滅したのかと思っていました。数年前に種から育て、鉢植えして「サル蟹合

 戦の童話」に出てくるカニのように約64cmにまで育った鉢植えを楽しんでいます。一昨

 日早朝に、柿の木に水をあげようとしたのですが、驚いたことに葉が一夜の内にボロボロ状

 態になっていました。

 「あれっ!」どうしたんやろか?毛虫でもついたのかな?

 この歳になっても好奇心の塊の私が葉の裏をひっくり返そうとしたときに指先に激痛!・・

 そうなのですよこの****が発生していました。当時親からは『普通の毛虫は触ってもあまり毒

 は無いが****だけは触るな』と言われていたコイツです。このケムシは普通のケムシより遥か

 に小さくて15mmくらいの身長ですが猛毒の針で武装しています。正面からの顔の部分に二

 つの目のような黒い点が二つあります。

   

   

 もう少し大きくなると黒点が数個と増えます。横からの眺めでは毒針を四方八方に張り巡ら

 しています。近年農薬があまり使われなくなったので、戻ってきたのでしょうか?でもいく

 ら可愛いケムシでも、子供が知らずに触れたら大変な事となります。可愛そうですが、撮影

 のあと処刑してしまいました。実は一匹ではなくて数十匹居ましたので、全員同じ運命とな

 りました。あれから再発生があると大変なのでゴム手袋で水やりとなっています。榊原さん

 このケムンパスさんの本名を教えてください。蝶または蛾の幼虫と思います。昔の自然が戻

 って来たのは良いとしても、コイツはいけませんね。ちなみにアゲハチョウの幼虫は可愛い

 ですね。

 と言うような内容だ。

 チョウやガのチョウ目昆虫は日本から 5,000種ほどあるようだ。このうち幼虫の体に目

 立って毛の多いものを俗に“毛虫”と呼び、毛の少ないものを“いも虫”と呼んでいる。 

 毛虫もいも虫も嫌われ者ですがとくに毛虫は、人を刺すことで恐れられてもいます。しかし

 チョウやガの幼虫のうち、いわゆる毛虫は全体の20%くらいで、人を刺す種類となるとさ

 らにそのうちのわずか2%くらいの種類しかありません。

 どんなに恐ろしそうな形をしていても、大部分の毛虫はむしろ無毒安全なのです。だから、

 ほんのひとにぎりの刺す毛虫を覚えておけば毛虫など恐れるにたりません。ちなみに刺す毛

 虫は、チャドクガ、ドクガ、イラガ、クロシタアオイラガ、マツカレハとあります。

   

 教授が届けた画像のものは「クロシタアオイラガ」ではないでしょうか。

 イラガ科の中にも「クロシタアオイラガ」「アオイラガ」「ヒメクロイラガ」とあり日本全

 国に分布。庭に多い有毒の毛虫です。体長20mm 内外とやや小型。ただ小型でも刺され

 たときの痛みは注射器式のトゲのほかに毒針毛も持ち、刺されたあとの症状は長引きます。

 また、発生する庭木もイラガとほぼ同じですが幼虫が葉裏にいることが多く、気がつかずに

 刺されることが多いようです。ヤナギ類に多く、ナシ・クリ・カキにも発生します。年2回

 発生し、幼虫は6から7月と8から9月に見られます。その他の生活史はイラガとほぼ同じ

 ですが、マユは暗褐色で縞模様がなく目立ちません。イラガの仲間の幼虫はすべて刺します

 さてさて、一様の目安が付いたところですが、新聞などによりますと日本近海にヒョウモン

 タコや和歌山西高にハビが現れたり地球温暖化による環境変化だけが原因なのでしょうか? 

 やはりいちばん悪いのは人間ですね。ヒョウモンタコも熱帯・亜熱帯海域が本来の生息地だ

 が、専門家は温暖化による海水温の上昇で生息域が北上していると指摘する。海水浴シーズ

 ン真っ盛り。福岡県などは「海で見つけても絶対に素手で触らないように」と注意を呼び掛

 けている。海に家の庭先に魔の手が伸びてます。平和な暮らしの中で危機管理が乏しくなっ

 た私たちに自然は色々と警告をしているようですね。


[ 榊原のりあき ホームページ ]
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/


  


Posted by サンマルクン at 21:22Comments(0)