2009年08月01日

ミステリードライ

   

   息子が勤め先の大阪から羽を休めに自宅に帰っている。私も午後の予定が無くなり時間にゆ

   とりができた。 「コーヒーを飲みに行く・・?」が「ミステリードライ」?の始まりだた・・・・

   コーヒーを飲んでから、潟見の浦と詠まれていた景勝地で、紀淡海峡に面して美しい海岸線

   が続く加太の海でも眺めに行こうと車を走らせた。しかし、何処でどう変わったのか定かで

   はないが久しぶりに国道26号を走ってみたいと予定を変更。さすれば、26号阪和道バイ

   パスが開通しているので急遽ハンドルを切りそちらへ・・・この辺りまで来たのなら、38

   年前で記憶に定かではないが、それ以来訪れていなくて一度行ってみたいと思っても居た近

   くて遠い「犬鳴山」に行ってみよう。カーナビも使わず「ここら辺を曲がろう」「間違って

   る」「あそこに向かって」 何だかんだの珍道中。

     

     

   大阪府泉佐野市大木犬鳴の犬鳴川渓谷を中心として、そこへ流れ込む燈明ヶ岳等の山域全体

   の総称で、「犬鳴峠」も「犬鳴山」と言う山もなくて、通称として使われているようだ。

   ちなみに、犬鳴山という一風変わった名前は、七宝瀧寺の山号(いぬなきさん)に由来した

   ものであると聞く。

   「宇多天皇の御代、紀州の猟師がこの山域で狩りをしていた際、突然連れていた犬が激しく

   鳴きだし、結果猟師が射ようとしていた鹿が逃げてしまった。怒った猟師は犬の首をはねた

   のだが、その首はそれでも飛び跳ね、今まさに猟師に襲いかかろうと狙っていた大蛇に噛み

   付いた。犬は、主人が大蛇に狙われていることを知って鳴いていたのであった。愛犬に救わ

   れたと気付いた猟師は、これを悔いて七宝滝寺の僧となって愛犬を供養した。このことを聞

   いた天皇は、いたく感動し、七宝滝寺に『以後「いぬなきさん」と改めよ』と勅号を賜った

   」と伝えられている。

     
     
     
   
   道幅の狭い九十九折の急な山に地を上がり、駐車場に着くやいなや、急激にそれはもう、大

   粒の雨が降り出した。夕刻5時を回ろうかとしていたので、人影も無く親子3人貸し切り状

   態のお不動さん。

   まさか、「犬鳴山」に訪れるとは・・・家を出るときにはそのような計画はなくて・・・

   お参りを済ませて、帰る山道は先ほど来の雨の痕跡も300メートル程走るとまったく見当

   たらない。あれは、お不動様が、汚れてお参りする私の身を水で清めたのかな・・・?

   
   その昔、お付き合いをしていた彼女と「別れの場所」と言う少々切ないの思い出しか残って

   いない「犬鳴山」。殆んど記憶に無かったが、やっと、どのような所なのかわかった。

   
   でも、こんな所だったかなぁ~   さすがに、38年は遠すぎますね。

  
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/  


Posted by サンマルクン at 23:31Comments(0)