2013年09月23日

お彼岸

仏教説の彼岸とは、その名の通り「岸の向こう」。その向こう岸とは悟りの世界のことです。

サンスクリットではパーラミター(波羅蜜多)といいます。様々な苦に悩む煩悩の世界(此岸)に

対する言葉ですが、日本の特に浄土系の信仰では一般に死後は阿弥陀如来の導きにより人は

彼岸に渡ることができる、と考えられているため、既に彼岸の世界へ行った人たちを供養すると

ともに、まだ辿り着けずにいる人たちに早く向こうへ辿り着けるように祈る、というのがこの彼岸

の仏事の趣旨となります。

お彼岸



お寺ではこの一週間法要を続けますし、また住職が檀家を回って各家庭でも法事を行います。

歴史的には大同元年に早良親王の霊を慰めるため行われたのが最初とされ、平安時代以降続

いて来ています。春分・秋分の時期にこの彼岸法要を行うのは、太陽が阿弥陀如来の浄土の

方角である真西に沈むためであるといわれています。

つまり阿弥陀浄土を観じるのに最適ですし、迷っている人にとっては太陽の方角が進むべき道

ということになります。

また民俗説では、彼岸の語源は「日願」であるという説もあります。これは古来からある太陽信

仰の系統のものです。

太陽信仰の側からも春分・秋分は太陽が真東から出て真西に沈むとともに昼と夜の長さが同じ

ということで、これは非常に重要な節目でした。「日の願」ということばもあり、これから「日願」に

なったとも言われています。「日天願」と呼ぶ地方もあるそうです。一般にこういった日本の行事

というものは仏教と民間信仰が様々にミックスされているものですね。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように、この時期が季節の変わり目になります。





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Posted by サンマルクン at 00:18│Comments(0)
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