2010年09月14日

考えさせられる


 先日、下津町の海南市民交流センター・ふれあいホールで「かいなん・人権フェステバル」

 が開催されたので参加してきた。

   考えさせられる

 第6回「男(ひと)と女(ひと)の声」を募集したところ、中学生から高齢者まで色んな方

 々に多くの「声」が届いたが、そのなかから6名の優秀作品が表彰された。年代に応じた幅

 広い体験談や家庭での出来事、また、現在社会の人間関係など様々な「声」があり、読む人

 の心を打ち、多くの事を考えさせられる。当日、俳優の石井めぐみさんが「やさしい街やさ

 しい人」と題しての講演があり、重度障がいを抱えて生まれたご長男の成長の話しを交え、

 自ら障がい者と健常者が共に生きる街づくりを目指した活動などを語られた。

ところで「人権教育」と言う言葉がありますがその言葉には、いろいろな意味合いが込めら

 れています。使う人によって、そのイメージするものは違うでしょう。人権事典によると「

 広い意味では、人権に満ちた社会を想像することを目標とするあらゆる教育活動を指す」「

 人権という考え方そのものや、人権を求めて人類が取り組んできた歴史、国際的に承諾され

 ている人権の規準などについて学ぶことも人権教育の重要な内容となる。狭義の人権教育は

 この側面を指す」とありさらに、「人権教育という言葉が国連に定着するようになったのは

 90年代に入ってからである」とあります。 

 国によっても人権教育と言う言葉の使われ方や、そのイメージするものは、ずいぶん違いま

 す。欧米では、人権教育というと、狭義の意味で使われ、権利や法律の学習を指します。ア

 メリカでは、むしろジェンダーや人種差別をなくすための多文化教育に力を入れています。

 イギリスなどでは、グローバル教育というものがあり、地球規模で貧困や環境の問題を考え

 る教材が開発されています。フィリピンなどのアジアでは、人権教育というと、すべての子

 どもたちが学校に行けるようにすることそのものでもあり、学校教育(公教育)よりも、N

 GOによるおとな対象の民衆教育というイメージが強いです。

 日本で、人権教育という言葉が使われるようになったのも、90年代に入ってからであり、

 1955年からの「人権教育のための国連10年」が大きな役割を果たしています。そして

 日本の場合、人権教育は、広い意味で使われることが多いです。

 いじめや偏見のない関係を創ろう!

 人権感覚や人権意識の基礎となるものは、幼い頃からの人との関わりのなかで培う必要があ

 ります。セルフエスティームや自己肯定感を高め、他者を理解し、受け入れるという感覚を

 身につけていくことが必要です。そういう教育活動も含めて、人権教育だと思います。要は

 みんなが相手を尊重しあって、楽しい関係を創ることではないでしょうか。いじめや偏見の

 ない、お互いの個性を認め合う人間関係がいいですよね。


[ 榊原のりあき ホームページ ]
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/



Posted by サンマルクン at 20:09│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。