2010年03月04日
ゴボゴボと・・・
先日、懐かしい車イスズ117クーペに会いました。と言うより天日干し?をしているところ
に出くわした。優美な車体は、カロッツェリア・ギアに在籍していたジョルジェット・ジウジ
アーロのスタイリングによるもので、今もその上品なボディラインは魅力的だ。
昭和38年3月のジュネーブショーでコンクール・ド・エレガンスを受賞賞、さらに同年秋の
東京モーターショ ーでも賞賛を博し、昭和43年に販売が開始されたと思う。
日本初の電子制御燃料噴射式DOHCエンジンを搭載し後部専用ヒーター、4人分のシートベ
ルト、ヘッドレスト、木目仕上げの7連メーターが並ぶインストルメント・パネル等の装備が
付けられたスタイリング、性能、居住性等の総合的な良さも魅力でマニアに受け入れられた。
ところが、170万円はしたと思うが、高額な金額設定のため庶民には手が届くものでなく、
数年後にSOHCエンジン搭載のモデルが発売されました。1800Nを除きインスツルパネ
ルや概観など同じなのでエンジンの種別を知るにはフェンダー横のオーナーメントの色で解る
ようになっている。ボディパネルの成形に手作業が多く行なわれた事により、マニアの間では
「ハンドメイド(HM)」とか「手造り」と呼ばれた。これが「前期型」と言われる。
「中期型」は、昭和48年3月に大幅な変更が行われ、ボディの型成形を増やす、生産工程の
変更により生産台数が引き上げられ、車種構成の変更とコストダウンが計られた。
記憶するに70年代半ば以降の、乗用車の性能向上には目覚しいものがあり、私たちユーザー
の要求も高度化してきたのもこの頃で、各メーカーは要求に答える為、新型車やモデルチェン
ジも華々しかった。自宅前のおもちゃ箱で眠る私のセリカLB(リフトバック)もこの頃生ま
れた。9年振りの78年型117クーペのモデルチェンジは、“成熟"と“充実"という2つの
コンセプトを狙いとして行われた。これが「後期モデル」だ。
画像に収めた117もオーナーの思い入れのお陰で綺麗に復活をとげて、ゴボゴボと元気にソ
レックスキャブの吸い込み音響かせながら走っているんだろう。
きっと、私と同じで、そのキャブの吸気音も大好きなところなんでしょうな。。。。
[ 榊原のりあき ホームページ ]
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Posted by サンマルクン at 23:17│Comments(0)