2009年12月23日
お値段以上
料理店に入ると先ずテーブルに出てくるのが「突き出し」ですね。
相撲では、突き出しとは決まり手のひとつで、相手の胸や顔を掌で突っ張り、土俵の外に
出す技で、最も基本的な技のひとつですが、料理でも基本的なひとつなんですね。
客の注文の品ができるまでの間のつなぎに、取りあえず酒の肴として出す一品だとか、板
場(調理場)に新しい客が来たことを知らせた(通した:通報した)のを板場が承知して
「注文をどうぞ」という意味で出される小さな料理が「お通し」なんだと言いますが、広
辞苑には、お客の注文が帳場に通ったしるしに出す簡単な料理とありました。
しかし、よくよくその道のお人に聞くところ「突き出し」は「本料理の前に出す軽い料理
厳密にいうと「先付」・「突き出し」はあらかじめ献立の中に組み込まれている料理で、
「お通し」は、注文をしなくても出てくる料理とか・・・また、フランス料理でのオード
ブルや中国料理での前菜に当たるのがお通し。会席料理で「お通し、先出し」は食欲をそ
そるためのもので、季節感のある素材が選ばれるそうです。
一品主体の関東地域では「お通し」と言うのですね。突き出しは懐石料理の本場京都を中
心に誕生したらしいのですが、最近はごちゃ混ぜになってしまっているようです。
それにしても、この「突き出し」の味の良し悪しで、注文し次に出てくる料理の味が分か
るっていうものですよね。
「おぉ!これは期待ができるぞっ」なんて思いながら待つのがお客の心理で食欲減退とい
う突き出しも少なくない。
突き出しにも細心の気配りが必要です。努々手抜きなどなされぬように・・・
ちなみに画像の「突き出しの味付けは美味でした」♪お値段以上 ニッコリ・・でした。
http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/
Posted by サンマルクン at 21:50│Comments(0)