2008年11月19日

気づかないほどに・・・・

     昨日の夕刻、近畿地方で木枯らし1号が吹いたそうですが、今日また、木枯らし

     2号も3号?も吹いていると言った感じで街路樹も風に揺れている・・・・

     寒ぅ~~~1月の気温だそうですね。

     でも、今夕、市庁舎から外に出て初めてその寒さに気づきました。


     と、言うのも・・・


     気づかないほどに・・・・


     本日、12月定例会前の「市民病院対策特別委員会」の会議がありました。委員

     長を仰せ付かっているが、いやはや、大変である。今日の協議は経営改善と建設

     推進についてであるが・・・

     海南市民病院新築の基本構想案が当局から出され、5年後の平成25年4月完成

     の目処、建設場所はジャスコ跡地など候補にあがっているが、建設確定までには

     まだまだ議論を重ねなければならない。経営状況の悪化、医療技術水準への対応

     安全管理、業務効率の向上、患者数の減少等々・・・

     これに、色々な事が絡んできます。建設用地、基本構想の策定懇話会、中心市街

     地活性基本計画などなど。

     基本構想の中に、病床数は150床で、内科・外科・小児科をはじめ現在ある診

     療内科の開設は予定され、消化器センターと健診センターの充実を考えている。

     残念ながら産科は予定されてはいません。

     この病院建設に関しての大きい問題点のひとつは、経営状態である。

     以下、できれば、飽きずに目を通して欲しいなぁ~

     現在の累積赤字は、不良債務5億1538万円。累計欠損金は22億8118万

     円となっている。現病院の経営状況は、収益22億1125万円で事業費の22

     億690万円を引くと435万円の黒字となりますが、収益と言われるその中に

     は、市の税金、国から補助金等が含まれてのことです。補填をしての黒字なんで

     す。数字を書くと総額2億9063万円が、その市の税金、国から補助金等なん

     です。その内訳は海南市一般財源から7832万円、起債(借金)7370万円

     国からの交付税1億3861万円。これ以外にしか出資金が7383万円となっ

     ている。また、海南市近郊にある野上厚生病院組合にも7~8000万円の分担

     (負担)金を支出している。すなわち、市民病院を経営、運営維持をするには、

     国からの交付税と起債(借金)と一般財源、市からの出資金などの補填がいるの
  
     です。ところで、市民病院の新築にかかる費用は、43億2000万円(約32

     億円は建築費用、約11億円、医療機器購入費・建設用地費は含まれていない)

     費用の大半は、国からの借金で賄う予定で建設費用については、30年償還(5

     年据置)利率2・5%、医療機器購入費は5年償還(1年間据置)利率2・5%


     更なる絡みは、総務省が発表した地方自治体財政健全化法に基づき、財政破たん

     を防止するため財政悪化状況をチェックする平成19年度決算の財政4指標です

     自治体はいくつもの財布を持つ。これまでの「健全度」を測る指標は、一般会計

     を中心に見ていたが、病院や上下水道といった一般会計以外の会計にも大きな赤

     字や借金を抱えていることが多い。「連結」の考え方を導入したのです。


     海南市民の多くは、今の実情を知り得てはいません。現実も知っていただき、建

     設をする際には、議論を深め、私達市民も行政も「覚悟」が要ります。10分圏

     内に県立病院、野上厚生病院もある環境のなかでの建設、医師の問題、経営等を

     真剣に考えなくてはなりませんね。それに、病院は「建設した」では、終わりま

     せん。そこから経営をしなくてはならないのです。特段の利益は生まなくても良

     いにしろ、いままでの様な経営状態では後生に大きな「負」を残すことになる。

     

     委員の質疑に熱がこもる・・・・外の寒さに気づかないほどに・・・・

     建設に向けて議論白熱なんだが・・・・・


http://www.cypress.ne.jp/sakakibara/



Posted by サンマルクン at 20:33│Comments(0)
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